蒼い(あおい)月光を身体で受け止めながら ただひたすら歩く、歩く 道端では秋の虫 こおろぎだろうか 虫の音を全身で浴びながら ただひたすら歩く、歩く 月光も虫の音も 独り歩く自分に シャワーを振りかける
今年もまた中秋の名月がやってきた 蒼(あお)い月の光が地上の街路樹を屋根を包み込む 古代から人々は その蒼き光に 透き通る不思議な感覚を覚えた 人々は 祈りをそして 踊りを捧げてきた ・・・・・・・ さあ 満月が昇ってきた 電気を消し カーテンを開き 蒼い不思議な感覚を 身体中に取り込もう 新しい自分になるために
最近、里山を散策し、 天空のひばりを追い、カジカ蛙の清涼な鳴き声を楽しんでいる。 矢車草もあちこちで咲き出した。 日本人の心の故郷である原風景がまだあった。 原風景に溶け込んでいる自分という昔人がいた。
あれから50年経った高野悦子「二十歳の原点」 学生時代,相当のインパクトを受けた 彼女のあの感性,問題意識 同世代である僕らは, どのように受け継いだと言えるのか ・・・僕は今日まで 心のバリケードを解除しないできた 「シアンクレール」でショパンの曲を聴きながら 彼女の原点に立ち返りたい 旅に出よう テントとシュラフの入ったザックをしょい...
遠く秩父の山を遠望できる一面の田に 1羽のシラサギが突っ立っていた 風にそよぐ稲穂の波 緑の風に純白の羽を逆立てるシラサギ 田園の見事なコントラストがあった 寂しくないのだろうか ふと,若山牧水の句を思い出した 白鳥は かなしからずや 空の青海のあをにも染まずただよふ
夜風がとても心地よい ランボオ(永井荷風訳)ではないが, 蒼き夏の夜は,そぞろあるきすべし 吹く風に浴(ゆあ)みすべし 日中が暑ければ暑いほど 夜風に心地よさを感じる 人の感性は瞬時 今のこの感性を大切にすべき
久しぶりに新古今和歌集をパラパラとめくってみた 何と素晴らしい叙情の世界が広がっていることか 風通ふ寝覚めの袖の花の香に かをる枕の春の夜の夢(俊成卿女) 特権階級たる貴族の夢は, 泥まみれの我が遠い祖先とは異なっていた・・・ いずれにしても,こんな素晴らしい幻想世界は他にないのではないか 現実世界のなかに,より多くの叙情を取り込み,...
草原に寝転び 北国の青い空を見つめて生きていきたい。 白い雲の動き,揺れ動く木々の葉・・・ あくせくしたり,悩んだりせずに。 イメージの中で広がる未来。 研究の夢,欧州的市民社会の夢。
初夏の風, 心地よい昼下がり, うつらうつらと夢を見る。 幼き頃,楽しく過ごした友がき。 今,どうしているのであろうか。 “夢と知りせば覚めざらましを” 万葉の頃も人々は,こうやって昼寝の世界に入り, 幼き頃の懐かしい人々と繋がっていたのであろうか。
ほぼ満月の夜だった 今日もナイトウオーキング かぐや姫に是非とも会いたい 幻想の世界と現実をつないでほしい 美しい満月の光の帯で