不思議な現象が理解できそうな気がしてきた
なぜ二つの振り子時計が「共感」するのか?
なぜリズムを揃えるメトロノームがあるのか?
本書はヒトの生理現象,更に自律神経システムまで,一気に書き進めている
ヒトも物体も同じ場にいると同期しやすくなるといえるのであろうか
筆者が取り組んでいる生体リズムまで言及している
新たな視点で検討できそうだ
ヒトの社会的行動には,シーソーゲームのように異なる二つの状況が交互に現れることがある。このように振動し同期する現象から,ヒトの社会的行動もかなり理解予測できるようになりそうだ
本書で特に気に入った箇所
P11「全体に目を光らせながら各部分に逐一司令を出すような制御中枢というものをもたず,大半を部分部分に任せることで,全体としてスムースに事が運ぶようなシステムが広く開発されるようになれば,その利点ははかりしれません」